式典での挨拶

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令和4年度 2学期始業式 式辞

最終更新日 [2022年9月2日]  

R4_2学期始業式
 年々 気温が上昇していく 気象状況に不安を覚えつつも この夏もまた 人間の体温に近い猛暑の夏を経験しているところです。 生徒のみなさん どのような夏休みを過ごしましたか。 毎日大粒の汗を流しながら 希望進路実現へ向けての取り組みや 各科の課題研究発表会へ向けての取り組み 校外における実習活動 秋の大会へ向けての部活動等 登下校している生徒の姿に 私自身が元気をもらい 暑さに負けず 1日1日を大切に過ごしているところです。 

 さて  本日は「出会いと環境」の大切さについて少し考えてみたいと思います。みなさんにとっての将来の夢・目標とはいかがなものでしょうか。 私自身の夢は「出会いと環境」の中から実現したものと思っています。  高1の1学期の三者面談で文理選択をする際に担任の先生が「杉野 おまえの夢は何だね」  「はい パイロットです」 先生は 「杉野 おまえの頭は理系じゃないぞ」 母の方を向いて助けを求めるも 母は私に向かって 「だってよ」 今の時代では考えられない教師主導の進路指導でした。 しかし 先ずは1年次の担任との出会いが大きく私の進路の方向性を転換させていきました。 そこから大学4年の5月までは警察官を目標にしていましたが これまた 教育実習という環境の中で受け持ったクラスの生徒達との出会いが 私の夢を教師の道へと大きく転換させたのです。 文化祭での合唱コンクールの練習に毎日参加し おそらく気の利かないアドバイスを繰り返したのでしょうが 見事に学年優勝を果たし 共に抱き合って喜んだあの日が蘇ってきます。 実習最終日に帰りのHRへ行くと 全て下げられた机 教壇の椅子へ案内され 優勝した さだまさしさんの「天までとどけ」を生徒達がプレゼントしてくれました。とめどなく流れる涙 人目もはばからず号泣しました。 最後に「杉野先生 本当の先生になって 必ず教壇へ帰ってきてください」と 代表生徒から まさしくキャリア教育を施されたのです。言うまでもなく大学4年生の6月に高校教師になる覚悟を決め 7月の教員採用試験へチャレンジしました。これは あくまでも 職業選択までの「出会いと環境」であり あれから 34年 今に至るまで 様々な出会いと その時々における環境の中で 少なくとも自分自身 納得できる人生を歩ませていただき 高校1年生の時の担任の先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

 みなさんにとっても 様々な 出会いと環境の巡りあわせの中で 自らの人生を作り上げていくものと思いますが 大切なことは 先ずは 今 目の前にある「出会いと環境」 それは筑豊高校であったり 商業や家庭に関する専門的な学びであったり 先生方やクラスメイト 部活動の仲間達との出会いであったりと 今を大切に そして その中で 将来の夢を模索し 覚悟を決めて 大人への階段を 一段一段 確実に上っていくことではないでしょうか。 登り着いた場所 そこには みなさんにしか見えない素敵な世界が広がっていることを願っています。

 2学期は夏から秋へ そして 秋から冬へと 3つの季節を巡る 長い学期となりますが 日々の学習をコツコツと積み重ね 地力をつけ 様々な学校行事へ積極的に参加し 充実した2学期になることを期待しています。 そして 何よりも3年生諸君 9月16日解禁の就職試験を皮切りに 就職希望者 進学希望者が 自分色の夢を実現できるよう 願っています。

 最後に 現在福岡県には コロナ特別警報が発令中 引き続き 新型コロナウイルスへ感染しない させない対策と行動を各自が責任をもってとるよう お願いし 式辞といたします。

令和4年8月24日     
校 長   杉野 晴一

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