皆さん、こんにちは。 今年度の文化祭は、緊急事態宣言の解除、福岡コロナ警報も解除されたものの、まだ新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況があり、多人数の集まる文化祭での一般公開は困難と判断し、内容を変更して「筑豊フェスティバル」という文化的行事として行うことにしました。開催できなかった昨年度に比べれば、一歩進んで本日こうして開会行事を迎えることができることをまず嬉しく思います。 一般公開はせずに校内のみの限定的な形で、短期間での準備でいろいろ問題、制約もあったと思いますが、生徒会役員をはじめとする、文化祭実行員会の皆さんは運営の準備を、委員会や部活動,各学科の生徒たちは成果発表の準備と,それぞれが役割を分担し一生懸命に取り組んでいた姿を先週から見てきました。また、準備に際して指導や助言に当たっていただいた先生方にも大変感謝しています。ありがとうございました。 さて、今年のテーマは「GO FOR IT ~輝け青春の1ページ~」です。 「GO FOR IT」の直訳は「それに向けて行け!」という意味ですが、「目標に向かって進め、頑張ってみろ」という意味でも使います。 先週、生徒会長の北里さんになぜ今年はこのテーマにしたのかを尋ねました。 彼女は「新型コロナウイルスが流行って、1年以上が経過して、コロナだからとあきらめてしまっている部分も多くありましたが、「できる、かもしれない」という想いを込めて、このテーマにしましたと話してくれました。
先ほど、昨年の実行委員長2名が後輩に向けて送ったメッセージ動画を、先生にお願いして流してもらいました。あのメッセージは彼らが体育祭、文化祭の学校行事ができなくて悔しかったけど、後は任せるという後輩に託した言葉だったとなぁと改めて思いだしていました。2、3年生同様、1年生にも見てもらって、メッセージに託した思いを感じてもらい、それを今年そして、来年に向けて、新たな形でつないでいってほしいと思い、流しもらいました。 私もコロナの影響もあって、学校行事について考える時間が増えました。ふと、自分自身の高校時代のことを思い出してみると、高校時代に、クラスで何か作り上げた、協力して何かをしたといった思い出もありません。文化祭も文化部の発表展示のみだけだったなと。そう言えば、修学旅行もなかったなと。 その当時は、面倒くさいからなくてもいい、別にいいやと思っていました。今も部活動以外の高校時代の思い出はあまりでてきません。この年齢になって、後悔まではいかないにしても、何かさみしい想いというか、もったいなかったなという思いがあります。
確かに、いらないと感じる時もあるでしょう。 ですが、学校は社会性を学ぶ場でもあります。文化祭 体育祭の学校行事は「協調性 計画性 責任感 リーダーシップ」など社会に出たときに必要な要素を養うという目的があります。社会に出ると、時間的な制約があって、なかなか感じることができません。 特に、10代の感受性の高いこの時期の楽しい思い出や達成感は一生ものになります。 まさにこの年代だけでしか味わえない活動です。 必ず、その時の思いや光景は、皆さんの記憶に一生残り続けるものです。それは、時間が経てば経つほど、何物にも替え難い記憶として心に刻まれ、成功しても失敗しても、一所懸命に取り組んだ人には宝もののようになることもあります。
最終日にはYoutube配信を通じて、保護者・御家族の方々には、映像を通じて楽しんでいただく予定にしています。 時間的な制約やルールの縛りが多いコロナ禍にあって、例年通りとはいきませんが、一人一人が役割を果たし、チームワークを発揮し、「筑豊フェスティバル」が成功であった、楽しかったと最終日に言える行事になることを期待して、挨拶といたします。
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