近年、性の多様性についての問題は、新たに顕在化する人権問題と言われています。
また、先日の生徒総会に向けたSDGsの取り組みを検討する中においても、「ジェンダー平等を実現しよう」という目標項目が、多くのクラスで検討課題に上がり、関心の高さがわかりました。
性の多様性については、これまでとても身近であるにもかかわらず、事実を直視して来なかった問題でもあり、まず「そこにある事実」をしっかりと意識することから始めることが大切なことだと思います。
先日、FRENS(Fukuoka Rainbow Educational Networks)の代表、またProud Futuresの共同代表としても活動していらっしゃる小野アンリさんを講師としてお招きして、ZOOMを使用した「性の多様性について」の職員研修会を実施しました。
小野さんは、2008年から講演活動を始め、小中高校、大学などで授業、教職員や行政職員、こどもに関わる専門職を対象とした研修会、PTAや市民向けの講演会など、これまで800回以上の講演会やワークショップを実施されてきた方です。
今回の研修会で感じたことは、社会では、様々な国籍の人、高校卒業後働き始める人、大学や専門学校に行って働き始める人、産休・育休を取得した人、その後復職した人、新卒入社した人、中途退社した人、障がいのある人 家族のために短時間勤務や自宅勤務する人と、多様な人たちが働き、生活をしています。また、性に関しても様々な多様性があり、何よりも大事なことは「自分らしさ」という個性をみんなが認め合うことがダイバーシティ(多様性)を推し進める近道であり、第一歩につながるのではないかと思いました。
研修会の中で「まずは、すべてを理解することからではなく、違う性があることに慣れることからはじめることがいいのでは」という言葉がありました。「様々な個性の人がいることが、ごく自然であり、当たり前のことなんだ」と、一人ひとりが認識していくことが、差別をなくす糸口にもなると思います。
ニュージーランドで同性婚を認める法律ができた2013年に、モーリス・ウィリアムソン議員が行ったスピーチが、最近大きな話題を呼んでいることを知りました。
一部、ご紹介します。