ある雑誌に「読書の魅力は、“異文化交流”だ」、「自分の知らない知識、文化、思考に触れ、自分の立ち位置を確認しながら、本の中の相手を理解するまたは理解しないことである。自分だけの世界は安全で心地よいが、世界が狭くなってしまう。読書は、そんな殻を打ち破り、思考の可動域を広げていく準備運動のようなものなのだ」と書いてありました。 まさに、私も同感です。例えば小説を読んでいると、魅力的な登場人物が経験する様々な葛藤に触れることが出来ます。その解釈を通じて、『人間ってこんな風に考えるな』『確かにこういうことされると悲しいな』といった『相手への想像力』を鍛えることが出来ると思います。 小説を読んでいる時は『想像力を鍛えよう』と思って読むわけではないのですが、 後から振り返ってみると結果としてそうだったのではないかと感じます。 もちろん個人差はありますが、「生まれ持った頭の良さ、才能」といったものに大きな差はなく、自分自身をより成長させるためにも、自分よりはるかに優秀で素晴らしい人格を兼ねそなえた尊敬すべき人物の存在が不可欠です。 ノーベル賞をとるような学者に、あるいは既に亡くなっている偉人に直接教えを乞うことはできませんが、その人の著作を読むことでその人の知性や人格に触れることができます。 読書によって人間的な成長を得ることができるし、そして何より強い好奇心を維持できると感じています。少しでも読書する時間を確保して、自分を振り返る時間としての読書を楽しんではどうでしょうか。
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