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「進路学習」を通した文章力育成について

最終更新日 [2021年11月22日]  

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 新聞記事、時事問題に触れる習慣を身につけ、社会的な出来事に関心を持ち、社会との関わりを持たせる態度を育成するとともに作文に対する苦手意識を払拭する目的で、今年度から3年間を通した体系的な進路学習として新たな取り組みを始めました。
1学年・・・1週間1回 作文課題(400字)と新聞記事による時事問題学習 
2学年・・・1週間1回 作文課題(800字)と新聞記事による時事問題学習
3学年・・・進路ノート作成と新聞記事による時事問題学習
 1、2年生には上記のような作文課題を課して、文章を書く習慣、力を身につけてもらいたいと思っています。

 そもそも作文、文章を書く力とは、どのような力なのでしょうか。
 文章力とも言えますが、「相手に伝えたいことが届く文章」を書く力。しかし簡単に・・力を身につければ、書けるというものではありません。文章力が身につくための要素として考えられる能力はたくさんあると思います。何回も何回も書くトレーニングによって、論理力、表現力・語彙力、想像力、発想力など、身につく能力はたくさんあります。

 その中でも私が重要ではと感じているものが、表現力・語彙力ではと思っています。
 「表現力」自体、わかりにくい、曖昧な単語ではありますが、たとえば読むと情景が目に浮かび味や音まで感じることができる文章や、その人の複雑な感情がわかる文章、面白くていつの間にか夢中になってしまう文章を読んだ時に「表現力があるなあ」と思うことがあります。見たもの・感じたこと・考えたことを形にして誰かに訴えかける力と考えてもいいかもしれません。

 しかし、表現力は一朝一夕で身につくものではありません。表現できるためには、物事をしっかりと観察し考察することが大切です。そこから五感であらゆるものを感じ取って、その感じ取ったものを表現するための言葉を集め、選択し、組み合わせていく作業であると思います。そう考えると、表現するためには、まず語彙を含めた知識、表現方法を吸収しなければならないと思います。よく見る、よく聴く、よく感じる。人に会う、調べる、街を歩く、本を読む、絵を観る、吸収したものをできる限りアウトプットしていく。

 何回も何回も自分の言葉で書くことを繰り返すこと、それを積み重ねていくことこそが表現力や語彙力を高める一番の近道なのではないかと思います。

 五感で感じ、本を読み、あらゆるものを吸収し、アウトプットすることにより、本校の目的でもある「主体性・創造力・問題解決能力」の育成にもつながるものだと確信しています。


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