まずは、この2年間は新型コロナウイルス感染症の影響から例年通りの活動ができない困難な状況でも「自分たちにできること何か」を考え、それに向けて、精一杯取り組む姿を君たちは見せてくれました。 その結果、今年度は技術検定四冠王取得者が「全国一位」になったとのうれしい報告がありました。
本日の「学科集会」は「進路選択等について3年生に学ぶ」ことがテーマだと伺っています。 3年生は高校生最後の学年であり、進路関係等があって、忙しい日々が続き、悩みや苦労もたくさんあったと思いますが、頑張って1、2年生をよく引っ張ってくれたと思います。 今回の学科集会は、進路、資格取得、課題研究について3年生から話を聴いて、1年後の自分、2年後の自分をイメージし、将来、自分の就きたい職業を見通した、専門的な学習に取り組む態度を身に着けていく上で、大変有意義なものだと思います。
また、1年から3年を、被服・保育・食物の縦割りのシステムにしていることは、非常に意味があるものだと思っています。なぜならば、2年生は3年生を、1年生は2年生を見て、自分たちが来年どんな役割を担い、どのように動いていかなければならないかを体験することができると同時に先輩の思い、先輩の学習成果を受け継いで、さらに高めることができるからです。 今後、社会は大きくしかも急速に変化していきます。じっくり、自分で考え判断していく力がないと時代に流されてしまいます。 これからは、単に高校や大学を卒業したという「学校歴」ではなく、資格を含めてどのような知識や技能を身につけているか、そしてどのようなことができるのかという「学習歴」が問われ、個人の資質や能力が評価される時代になっていきます。本当の「実力」を身につけ充実した日々を送るためには、いつでも可能な限り何かを吸収しようとする、すなわち生涯にわたって学び続ける強い意志と積極的な態度が必要になってきます。
その意味において、今回の学科集会がその契機となることを期待して、挨拶とします。
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