皆さん、おはようございます。 ２学期のスタートにあたり、先週からの大雨やコロナウイルス感染拡大が連日報道される中、夏休み中に生徒の皆さんが大きな事件や事故に巻き込まれたという連絡が無かったことにまずは安心しています。 本日の始業式は新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う５月の緊急事態宣言に引き続き、２０日から４回目となる緊急事態宣言が発令されたため、残念ながら、体育館に一堂に会しての、始業式の実施が出来ませんので、放送での式典としました。
昨日も新たに全国で16,842人、重症者数は過去最高1,935人、福岡県でも、火曜日では過去最高の879人の感染者の発表があり、福岡県のみならず、全国での感染拡大が止まりません。命に関わるような災害級の状況といっても過言ではありません。 高校野球やインターハイにおいても、新型コロナウイルスの感染症の影響で出場辞退をしている学校もでています。一人の感染が周囲に与える影響ははかり知れません。 やはり、一人ひとりが正しい情報をもって、基本的な感染対策をし、不要不急の外出を自粛し、日常の努力を怠らないようにするしかありません。継続して対策を徹底してください。昨日も先生方で校内を一斉に消毒作業をしていただきました。もちろん、注意をしていても、誰でも感染する場合があります。決して、間違った情報や誤解・憶測を拡散したりしないように。さらに、感染してしまった生徒を誹謗・中傷するような行為は控えてください。 また、今後は君たちにもワクチン接種が進んでいくことになります。 これにより、学校でも「ワクチン接種を受けた人と受けない人」が混在する状況となります。 ただし、注意してほしいことは、ワクチン接種は感染症防止の有効な手段の一つではありますが、義務ではありませんので、接種する権利も、接種しない権利も各自に委ねられています。皆さん自身で正しい情報のもと、よく考えて、あるいは家族とよく相談し、判断をしてください。同時にワクチンの接種を受ける又は受けないことによって、差別、偏見等が生じないように、各自の言動には十分注意してください。
感染予防に対する、より一層の自覚が求められることになります。そうなると当然「やりたいことができない」「やらなければいけないことができない」といったストレスや不満をためることになると思います。 部活動や校外活動等「やりたいこと」を我慢する必要があるかもしれません。でも「やらなければいけないこと」はそうはいきません。今後皆さんの身近なところでも、「やらなければいけないことすらできない」という事態が起きてくるかもしれません。 先行きの見えない不安はみんな同じです。だからといって、コロナを理由に怠けたり、安易に妥協したり、諦めたりしないでほしいとお願いしたいのです。 もちろん現実問題、自分の力だけではどうしようもない状況もありますが、学校生活や君たちの未来についてはまだまだどのようにでもなるということです。過去は変えられませんが、未来と自分は変えることができます。
そのためにも、みんなで問題を共有して、協力して「どうするべきか」を想像することができれば、少しではその不安は軽くできるのではないかと思います。 私たちが、目に見えないコロナウイルスとの戦いに勝つには、一人ひとりが今できる毎日の努力を続けるしかないのです。 努力するものは希望を語るとよく言われます。「努力」と「希望」はワンセットなのです。 努力するから希望が湧くし、希望が湧くから努力するのです。
この危機を乗り越えたとき、あの時の｢コロナ禍の試行錯誤｣が、自分を成長させてくれたと言えるように希望をもって、学校生活を送ってほしいと願います。 この２学期は特に３年生は、就職、進学と自らの進路を決める、高校生活の集大成ともいえる正念場を迎えます。体調を整え、全力で取り組んで、思いを遂げてほしいと思います。２年生・１年生の皆さんも、３年生の一生懸命に取り組む姿から、筑豊生としての自覚と誇りを高め、自らの将来、進路について具体的にイメージし、目標をしっかりと持って学校生活を送ってください。
最後に、うれしい報告をします。終業式の日に壮行会をした３年生の菊池君が、ハンマー投げで福岡県の代表選手として、国民体育大会への出場が決まりました。もちろん本人の努力の結果でありますが、家族や先生、部活の仲間やクラスのみんなの協力や支えのおかげで結果を出せたのだと思います。
明日から２学期が始まりますが、ストレスもかかる日々が続き、時として我慢が必要になるかもしれません。こういう時にこそ、想像する力を働かせて自分自身をコントロールし、少しでも前に進む気持ちを持ってください。もし苦しくなった時は、信頼できる家族 友達 先生方に相談してもらいたいと思います。 今後も感染状況に注意しながら、みんなで協力して励まし合いながら一丸となって、コロナを乗り切っていけることを期待して、２学期始業式の式辞といたします。
|